2022年12月に、季節が真逆のオーストラリアのシドニーで開催された、海岸工学の分野では国際的に最も高いレベルの国際学会(International Conference on Costal Engineering: ICCE)に参加&発表してきました。
初めての国際学会で、英語での発表に終始心臓バクバクでしたが、最後まで熱心にご教授いただいた教授や先輩のおかげで無事にやり遂げました。
STUDY OF DETERMINING RISK LEVEL REGARDING SWIMMING CONDITION ON BATHING BEACH USING AI
学んだこと
今回の国際学会に参加してみて学んだことは三つあります。
一つ目は、国際学会のプレゼンでは背景が重要であるということです。今回の視聴者は、国籍がバラバラだったため、前提知識がバラバラです。そのため、内容を全ての人に理解させるためには前提知識を共通化させる必要がありました。共通化させるには、なぜその問題を解決する必要があるのかを世界共通の比較手段である数字を用いて論理的に話していく必要があります。
二つ目は、伝わることが重要であるということです。私は、英語の発音に自信がないため、言いたいことが伝わるような図表を作成する方にシフトしました。その結果、プレゼンを終わって質疑応答に入った時に、質問者や司会者からとてもわかりやすい発表だったとお褒めの言葉をいただけました。わかりやすい図表を作るにあたって、Cole Nussbaumer Knaflic さんの 『Google流資料作成術』という本がめちゃめちゃためになりました。わかりやすさとはシンプルさであることを学べました。
三つ目は、質疑応答は事前に想定問題集を作るのが良いということです。来そうな質問とその答えの組み合わせを30個作っておけば、ほぼカバーできると思います。質疑応答も、自分だけで考えるのではなく教授や先輩、友達、彼氏/彼女などに聞いてもらって来そうな質問を抽出するのがいいと思いました。想定問題集を作成するにあたって、10-30-100の法則というものを目安にしてみることも良いと思います。想定問題集を10問作れば70%、30問作れば90%、100問作れば99%をカバーできるというものです。
発表外
発表外では、他の人の発表を聞くこともできたため大変勉強になりましたし、観光名所や綺麗なビーチに行く時間も取れ、記憶に残る経験ができました。趣味のサーフィンも堪能できました。
もしまた機会があれば国際学会に参加してみたいです。